2014.08.21   民間伝承 ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,

秋田ー大館間の奥羽本線でのんびりと眺める、二人の老婆と房住山。

郡山・福島・米沢・山形・新庄・秋田・大館・弘前・青森と、東北本線から奥羽本線に乗り込み、東北各所のフィールドワークと撮影をしている。各所における人々の生活と文化を体感したい気持ちもあったが、今回は電車と人々の生活の関係性に要点をおいてのラフチックなフィールドワークを行うのである。

奥羽本線は福島ー青森間であるが、この路線における走行にひとつ強く印象に残る出来事があった。あれはおそらく秋田ー大館間であったと思うのが、畑仕事あがりの老爺婆が電車で移動していたことである。場所や時間帯にもよるが、畑仕事あがりの老爺婆と共に同じ車両で、しかも数時間に渡って移動したことには小さな喜びを感じた。決して空間を害することなく、壮大に広がる房住山が見事な背景を演出していたのである。

東北における人情は、山形・秋田と福島・宮城・岩手で少々ことなるものがあるように思う。これは一つに奥羽本線と東北本線による人々の動向とそのつながりがあるのではないか。これらの間に偉大なる山脈が東西に分け隔てていることが最もの理由にもなりかねないと思うが、食ひとつとってもその味付けには大きな差があるようである。青森に関しては、奥羽本線と東北本線の最終地点でもあるため、お互いの文化が程よく交わっているようにみえる。あくまで各駅から半径5km以内の話に限らせてもらうが。


槍の間合いもまだまだだな。