2018.05.21   視覚表現 ,

ひまわりの種を葉加瀬太郎にもらったので、庭に蒔いてみた。

昨年の6月に入ったころ、部屋を掃除していると一昨年に葉加瀬太郎のコンサートで配布されたひまわりの種がポロッとでてきた。ひまわりの種植えには時期的にもちょうどよいか?いや、ちょっと遅いくらいだなとは思ったものの、このまま植えないのは葉加瀬太郎に失礼かと思い、その場で庭に植えることにした。これまで庭の園芸はおろか、植物自体にほとんど興味を示さなかった私にとって、このひとつの種植えが自分自身の植物に対するスイッチとなることは予想していなかった。ちなみにこの記事はあくまで個人的なひまわりへの思い入れを書いているだけで、成長記録ではない。よって、画像など参考になるものも特にない。

種を蒔いた直後、成長がやたらと気になってくる。

そう、植物にハマってしまったと実感できたのは、この症状である。今回はひまわりの種をプランターではなく、地面で育てることにしたのだが、これがまあ水撒きをしてはもう『いつ発芽するのだろう』と気になって仕方がない症状に陥るのである。ググってみると、ひまわりの場合は発芽までに1週間~10日くらいという情報を得たのだが、とにかく楽しみで仕方がない。夜も暗くて見えないとわかっていながら、ついつい庭を眺めてしまうのである。

毎日のように窓から庭を眺めては、まだかまだかとひたすら待ち人になっているのだ。遠くに住んでいる孫がまったく遊びにきてくれないので、電話で祖母に遊びにくるように促すときの祖父の心情とまるで同じである。

種まきから約14日後、よくみると発芽している。

種を蒔き始めてから約14日後、ひっそりと発芽しているのを確認することができた。厳密にいえば、1週間後に根っこにおされた種が、地表に浮いてくるのを確認できる。種が地表に浮いてくれば、あとは数日で発芽を楽しむことができるのである。ここからはどんどん、葉を広げて茎が伸びて、また葉が広がっての繰り返しとなってくるのであるが、この成長が盛んになる7月上旬頃から、ひとつ厄介なものが出現する。

成長期、蚊が現れて庭にでづらくなる。

夏の大敵、蚊が庭のあちらこちらに出現する。そして、とにかく暑い。蚊と暑さに恐れ、これまでマメにおこなっていたひまわりの成長の観察が日に日におろそかになるのである。葉加瀬太郎には申し訳ないが、私はどんなにひまわりが美しくとも、蚊に喰われるのだけはごめんである。それでも毎日の水撒きだけは欠かさなかったが、そのようにして成長していく葉っぱを毎日のように眺めていると、蚊とは別にもうひとつの厄介なものが出現し始める。

葉に黒や褐色の斑点が増えていく。

そう、ひまわりを育てていくなかで悩んだ症状のひとつに、葉っぱに黒や褐色の斑点が増えて元気がなくなってくるのである。どうやらこれらの症状は高温多湿で、水分が多すぎることが原因にあげられるようである。たしかにあとになってわかったが、地植えだと毎日の水撒きは必要ないというのはよく耳にするが、つい過保護になってあげてしまったと気づく。これらの症状がわかってから水撒きの回数を減らすことで、葉に黒や褐色の斑点が増えていく症状は防ぐことができた。

小さい虫が葉にくっついてくる。

もう、葉に黒や褐色の斑点が増えていく症状の他に、ひまわりにはもうひとつ厄介な症状がある。それは、よく葉っぱをみると小さい虫が大量に発生しているのが確認できる。どうやらこの小さい虫、アワダチソウグンバイというみたいである。何より植物の病気や害虫は早期発見と処理が必要なので、見つけたら早めに対応するのが吉である。自分は自宅にあった害虫スプレーと剪定で対応することにした。

十人十色、大きさはマチマチである。

今回は2cm間隔で種を蒔き、本葉が4,5枚になったタイミングで大きさはそれぞれマチマチであることに気づく。そこで、ググってみると元気がないものや感覚が狭いものは間引くといいとのことだったので、定期的に間引く作業をおこなうことにした。病気や害虫、定期的な間引きを蚊や暑さと戦いながら繰り返すこと約2ヶ月…8月も下旬を迎えたころ、葉加瀬太郎のひまわりは見事に開花を成し遂げた。

ちなみに今回、葉加瀬太郎にもらったひまわりの種2袋分を植えたわけであるが、全体でいったらどのくらいであったろうか。10輪ほどのひまわりがきれいに咲いただろうか。種の量でいえばおそらく片手に小盛り程度の量であったと思う。それで数ヶ月間育てたあとに種取りをしてみたところ、ざっとこんなに種を収穫することができた。

おそるべし、生命の神秘である。片手に小盛り程度のひまわりの種は、花を咲かせて終わるころには両手でも拾いきれないほどの種の量になっている。5倍以上に増えているだろうか。今年はこの種を自分の庭にまた埋めつつ、お世話になってる知人にも分け与えたいと思っておる。今年も早く種まきをしないと、また開化時期が遅れてしまうぞい。


槍の間合いもまだまだだな。