2018.05.19   民間伝承

テキーラって何?おいしい飲み方とかパローマってなんだろう。

テキーラとは何か。お酒であることはわかるのだが、正直なところウイスキーや焼酎とは何が違うんだ?いまいちわからないというよりは、気にもしたことがなかったというのが本音だ。単純にテキーラというものを日常生活で目にすることがないからである。
そういう意味ではどうしてウイスキーのことは知っているのだろう?と、少しばかり知識がある自分を疑ったが、これもまた単純である。NHK連続テレビ小説『マッサン』でウイスキーづくりの印象が強いだけの話だ。そしてオープニングで中島みゆきが『麦の唄』が流れば、これはもうウイスキーの原料が麦であることは忘れないだろう。ウイスキーでもバーボンになればトウモロコシだったり、ブランデーだったら果実酒だったりと、原料によって名称が異なってくるんだなというのはなんとなくわかってくる。そうなると気になるのがテキーラの原料はなんだ?ということである。中途半端に覚えても仕方がないので、日本テキーラ協会のセミナーに参加してテキーラを学んでくることにした。

テキーラの主な原料は『アガベ』である。

そう、テキーラが一般的に日本で馴染みがあまりない原因のひとつはコレであろう。例えばウイスキーだったら麦やトウモロコシ、ワインだったらぶどう。原料が日本でも馴染み深いものであれば自然と親近感というのはわいてくるものである。ところがテキーラとなると、そう。いきなり『アガベ』なのである。アガベというワードを聞いたことがあるだろうか。私はこれまでまったく聞いたことも使ったこともなかったので、ドラクエの補助系呪文を思い出すよりもちょっとキツい。でもまあ、親戚にアベさんがいるので、アベさんの苗字の間に『ガ』が入るみたいな感じで、思い出せるようにして覚えることにした。しかしまあ、アガベなんてワードは、覚えられるなら一発で覚えてしまった方がいいに決まっている。私みたいに覚えが悪いなら、アベさんの苗字の間に『ガ』が入るみたいな感じで覚えるしかないのだ。

ちなみにアガベを育てるのには、5年~11年ほどかかるようだ。そのあと、生育されたアガベはざっくりというと…生育(5年~11年)→収穫(通年)→加熱→裁断→加水→発酵→蒸留→冷却→濾過→熟成という過程となる。

熟成期間によって、分類されるらしい。

ウイスキーだと単純に熟成された期間で『◯◯年』というように表記されているが、どうやらテキーラの場合は熟成期間によって呼び方があるみたいである。熟成をしない~60日以内がブランコ,シルバー,プラタ。レポサドが最低2ヶ月間、最低1年間がアネホ、最低3年間がエキストラ・アネホというようだ。

no熟成~60日以内:ブランコ,シルバー,プラタ
最低2ヶ月間:レポサド
最低1年間:アネホ
最低3年間:エキストラ・アネホ

原産地でつくらないと、テキーラじゃない。

テキーラは原産地呼称であるため、当たり前のことであるが原産地でつくったものだけがテキーラである。テキーラはメキシコでつくられているもので、テロワール(原産地)はバジェス地方とロスアルトス地方がある。バジェス地方は標高1200m前後で辛味・苦味が強く、新樽をつかうのが特徴である。一方のロスアルトス地方は標高が2000m、甘みが中心でスムーズ、中古樽をつかうのが特徴である。簡単にいうと、このそれぞれの地方で育てらたアガベをつかって、つくられたものがテキーラなのである。

テキーラのおいしい飲み方は?パローマである。

テキーラの飲み方はロックなのかストレートなのか?そのあたりもよくわからないので日本テキーラ協会の会長に直接聞いてみることにした。原産地であるメキシコ人は、カバジートやフルートグラスというグラスをつかって、塩とライム、サングリータなど添えてストレートでいくみたいである。北米だとオンザロックでも飲まれているみたいだ。ただ、最近メキシコで最も人気があるのは、パローマといってグレープフルーツソーダ割りが人気のようだ。メキシコ人はお酒が強そうでいつでもストレートでガンガンいっているイメージであったが、こうしてパローマのようなカクテルをつくって楽しんでいるのを聞くとちょっと日本人の飲み方から浮世離れした感じもなく、ちょっと親近感も湧いてくる。そういえば日本でもテキーラの人気度は近年向上しているようだ。2006年以降のデータをみても、消費量に関しては常に世界で10位以内には入っているようだ。

テキーラといえば、どれがいい?

さて、実際にテキーラを試してみたいところであるが、実際にはどのような銘柄がよいのか。正直なところ今まで飲んだことがなかったので私がおすすめしても意味がない。日本テキーラ協会セミナーで実際に試飲されていたおすすめの10選を紹介しておく。

1.ドン・アルバロ(イデア蒸留所)
2.カスカウィン(カスカウィン蒸留所)
3.プラビダ(ハマイ蒸留所)
4.アハ・トロ ディーバ(グルーポ・テキレロ・デ・ロスアルトス蒸溜所)
5.ドン・フリオ レポサド(ドン・フリオ蒸留所)
6.ドン・フリオ アネホ(ドン・フリオ蒸留所)
7.カサノブレ アネホ(コフラディア蒸留所)
8.カーサミゴス(フィノス蒸留所)
9.エル・テソロ パラディソ(タパティオ蒸留所)
10.パトロン シェリーカスク

槍の間合いもまだまだだな。