2014.08.19   民間伝承 ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,

返報性の原理は手段や戦略ではなく、結果論にすぎない。

原理や法則など、言葉で称してしまうとなんとも格別なようであるが。人間の持つ心理のひとつに『返報性の原理』というものがあり、しばしばマーケティングの分野においても応用できる心理である。そして、その応用として知られるのがドア・イン・ザ・フェイス・テクニックといわれる交渉術である。目的のものよりもかなり大きなものを相手に要求し、少しずつ下げた結果が本来の目的よりもやや上回れば、マーケティングとしてはおいしい話だというわけだ。

このような発想を原理や法則と認識して意図的に実行すると、しばし不自然な行いとしてみられがちであるのだと思う。『計算高い』という表現がぴったりだと思うが、返報性の原理をむやみに意識していてはならぬことである。第一、顧客や相手を考えてマーケティングを展開していれば、自然と返報性の原理のような心理は招かれる仕組みになっている。

そういう意味で、返報性の原理というのは手段や戦略なのではなく、結果論にすぎないのである。目先のやるべきことに没頭することである。


槍の間合いもまだまだだな。