2015.08.01   民間伝承 ,,,,

蚊あるあるをブルームーンの観測とともに、超高音波も無念である。

数年に一回という、オリンピックやワールドカップ的なノリを兼ね備えているブルームーンは、世間でもそこそこ話題になっている。話題性はともかく、月をみることは心地がよい。心地がよいと思うものを撮影しても罪はなかろうと、某ベランダにお気に入りの三脚を配置し、一眼カメラを設置する。今宵の標的はなんてことない、約38万km先の満月ブルームーンである。三週間前からの準備もあり、十分に射程距離範囲である。

しかしそのとき、私はあることに気づいた。このなんともそわそわする感じ、この気配は間違いない!『蚊』である。私が長時間かけて確保したブルームーンのスポットにはあの『蚊』が生息していたのだ。途端に私のモチベーションは40%から一気に10%以下にまで下がることになる。まさに『蚊あるある』だ。もともとのモチベーションがすでに半分以下であったことは反省すべき点でもあろうが、ともかく私は身体が痒い方が許せまい。とある先人の名言に『許せないのは自分が未熟であるからだ。』とあるが、自分が未熟であろうが幼稚であろうがあの『蚊』だけは、特別に会話をしたわけでもないのに許すわけにはいかない。

蚊取り線香はもちろん、その他にも効果がないとわかりながら、蚊が苦手とする高音波をポケットから発してみる。なるほど、気持ちは満たされるわけだが決して効果があるようにも思えない。さようならブルームーン、いさぎよく撤退である。

そのようなわけで、約3週間にわたって心待ちにしていたブルームーンの撮影はおよそ3分ほどで決着がついた。ありがとう、ブルームーン。次回は2018年1月2日と31日、今から楽しみにしておこうではないか。このころには蚊のDNAが滅亡する特効薬が世界中に出回っていることを何より期待しておきたい。


槍の間合いもまだまだだな。