2016.02.03 民間伝承
どんなに靴・鞄・小物などの革製品の色を変えたいと思っても、クリームなどで塗装しようとしてはいけない。今回私は、ヌメ革の製品をタイトルにもある通り、サフィール・レノベイティングカラー補修クリームのブラックで塗装しようと試みたのだが、完全に敗北感に襲われている。というのも、もともとはヌメ革のちょっとした傷部分を補修するつもりであったのだが、補修しているうちにそのクリームの色が気に入り、こうなったら全部を黒色で塗りつぶしてしまおうという、リスクの高すぎる挑戦をしてみたわけである。
はっきり言って、塗りつぶしている間は順調なのだ。とにかく黒色のクリームを広げながら革製品を塗りつぶしていくだけなのだから。説明書にはおよそ10分で乾くとあるものだから、ある程度余裕を持ちながら作業を進めることができる。
問題は完全に乾いた次の日である。私はサフィール・レノベイティングカラー補修クリームのちょっとクセのある臭いで目を覚ます。そうだ、昨晩はサフィールの補修クリームで革製品を塗りつぶしていたんだと気付き、ふと製品を見渡す。お、確かに全体真っ黒に塗りつぶされているなと安心して手に取った途端、思いもがけないことが起きるのである。
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そう、つい昨日までいい感じに柔らかくなっていたヌメ革は、補修クリームのおかげでカッピカピに固まり、ツヤも柔らかさも完全になくなっていたのだ。革を触った途端に、興ざめした。
サフィール・レノベイティングカラー補修クリームをつかって革製品の色染めを誤って実行した場合の応急処置として、サフィールのリムーバーをつかうという方法もあるのだが、今回私の場合はヌメ革だったのでリムーバーこそ革を痛ませるリスクが大きい。
そこでおすすめしたいのは、ヌメ革につかえる皮革用クリーナーである。補修した製品が大きいほどクリーナーと布巾を大量に必要とするが、クリーナーをつかって優しく拭き取っていくと意外と素直にサフィール・レノベイティングカラー補修クリームもおちてくれる。今回私はサフィール・レノベイティングカラー補修クリーム25mlをまるまる2本分使い切るほど黒色で塗りつぶしたので、その代償はかなり大きい。
これもひとつの教訓として、次週までじっくり補修クリームをおとしていくつもりである。
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