私が土屋鞄の知ったのは2014年の夏頃で、きっかけはFaceBookの広告か何かだったと思う。製品自体に無駄な装飾もなく、革製品の持つ独特な風合い・革を育てるおもしろさが土屋鞄から伝わってきて、ファンになるまでに時間はほとんどかからなかった。製品や店舗は実在するものであるが、きっかけに関しては実際、ホームページや写真などのウェブコンテンツのみでファンになったようなものだ。
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土屋鞄の定番アイテムのひとつに『ナチューラヌメ革Lファスナー』と呼ばれる製品がある。L字のファスナーが特徴の、ポケットに入るサイズの小物入れだ。そのLファスであるがどうやら毎年、夏になると限定色が製造されているようだ。2014年に土屋鞄をみつけた当時、4つの限定色が販売されていたがタイミングを逃して購入までは至らなかった。「もし来年も限定色がでたら購入しよう」という意気込みから1年、やはり2015年8月よりLファスの限定色販売のメルマガ配信がやってきた。
しかしながら、みてみるとカラーバリエーションは1つ増えたものの、限定色そのもののレパートリーは全く違うものとなっていた。限定色というくらいだから、企画は同じでも同じものはでないようである。
ちなみに私が知っているだけでも2013年,2014年,2015年,2016年と4年連続?くらいで限定Lファスは登場している。しかしながら2017年は同じような企画での限定Lファスはなかったようである。
Lファス自体が販売からどのくらい経過しているのかは定かではないが、ホームページをみていると2015年現在で、Lファス愛用6年という人をみつけたので、それ以上は経過しているだろうことがうかがえる。
ちなみに土屋鞄でよくつかわれているヌメ革とは植物の渋の成分『タンニン』で鞣されているようである。自然で素朴な風合いに仕上がっているヌメ革は丈夫で上質感があり、使い込むほどツヤと柔らかさが増していくをもっている。数十年と丁寧に使い込むことで天然の表情を楽しむことができる。Lファスにはファスナー部分の金属光沢があるので、革と金属のセッションが楽しめそうだ。
革製品を購入するとどうしても最初のころは傷や汚れを気にしてしまうのだが、どうかこの気持ちを早い段階で切り捨てて使い込むことに重点を置く必要がある。
自分はサブづかいというか、メインとしての財布ではなく、例えば、家の食費分など毎月コンスタントに使用する分の財布として使用していることが多い。しかしながらレビューなんかをみてると、Lファスの使い方としては財布として使っている中でも、普通にメインの財布として使用している人が結構いるみたいである。一見財布となんら変わりはないが、中身をみると財布よりも小分けすることは難しい。大きく3つしか分けることはできないので、カードと小銭、お札を入れてしまえばおしまい。小銭とお札を一緒にして鍵を入れてもいいだろうし、正直言ってLファスの使い方は人それぞれである。ちなみに私の最近の使い方は、もっぱら領収書専用にするようになってきている。
とういうことで、私は2014年にLファスのチョコとオークを購入してみてみた。実際に使用して3年以上が経過したので進捗状況を報告しておくと、Lファスはナチューラヌメ革というだけあって、最初の1,2ヶ月はとくに革がかたく感じる。革がかたく感じる分、なかなか手に馴染んでいく感覚がつかみづらいという印象を受ける。その後、半年〜1年間程度使い込んでみると、そのかたい感じというのが気にならなくなってくるというか、経年変化をわざわざ気にするのがめんどうくさくなってくる。ところが、1年以上経過して、経年変化を気にしなくなってきたころ、ふときづくことがある。
ここで写真などがあるとなおよいのだろうが、写真を納得のできるいい具合に撮ることができなかったのでここは控えておきたい。が、Lファスを1年以上使い続けるとチョコもオークもほどよい感じにでてくるのである。
これは私の経験談であるが、Lファスは鞄などに入れて使うよりもポケットに入れて毎日使った方が経年変化を早く感じやすい。大事につかうことはもちろん重要であるが、それよりもあまり気にしないで同じ時間を共有していくことに艶や渋みがでてくるというのがLファスなのである。経年変化は急ぐものではないが、肌身離さず一緒にいることでよりよい表情になっていくことは間違いないだろう。
これも個人的な意見なので人それぞれだとは思うが、Lファスのチョコとオークを3年以上使い続けてわかったことはチョコよりオークの方が経年変化がよりわかりやすいということである。というのも、もともとの色味がオークは薄いので、ちょっとした傷や汚れもよくわかるためである。購入して間もないうちは逆にちょっとした傷や汚れを気にしてしまいがちであるが、半年以上も経つとすのすべてが深みとなり、次第には艶となってよりよい味わいへと変化をしていくのである。チョコは正直なところ細かい傷や汚れなどはわかりづらいだろう。艶がちょこっとでてきたときにいい感じには仕上がってくると思うが、チョコだけに。
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