2015.06.29   民間伝承 ,,,,,,,

秩父の屋根裏にこびりつく雀蜂の巣と作者不明の日本絵画が長野を覗いた。

埼玉は秩父まで足を運んでみたのだが、画像や動画では全く記録をしていないというのがオチである。行くだけ行って、その場所を観察ばかりしているとついつい記録することを忘れてしまうのである、無念。

東北自動車道は岩舟ICより北関越自動車道へ、高崎ICより関越自動車道に潜入する予定であったが、どうも高崎ICに導かれて謝りの降車を促す。地元のよさを何一つ語れない帽子かぶりのトレーナーに興ざめながら、改めて花園ICをめがけてアウトバーンである。埼玉とはいえど、秩父は古来の山々の奥深く眠る神々の気配を感じさせる静けさと、なんといっても妙な熱気を兼ね備えているようであった。某コンビニエンスストアのドーナッツ開始の告知がこれまた浮いた様子である。

屋根裏にこびりついた雀蜂の巣と、作者のわからない日本絵画が飾られた古民家はドーナッツの甘みと柔らかさをすべてかき消し、線香の余韻だけがただ長野までの距離を縮めているようだ。


槍の間合いもまだまだだな。