いくつもの色彩を視覚的に捉えては、その中で最も重要な色彩はまた何時であってもひとつだけである。むしろ豊富なものは色彩ではなく、素材にこそあるわけで。遠い記憶の中にある色彩とその香りは、長い年月の中で偽りに過ぎないことの教えとなり、それまでに触れてこなかったという素材への怠けは、未来への導きとさえなるものである。
教育である、育むことのすべては単なるつながりではなく、教育なのである。それも、五感を大切に育ませるための教育なのである。視覚・聴覚までは容易い。これからの困難な世をより快適に生き抜くために一層育まなければならないのは、味覚と嗅覚、そして最も重要なのは触覚である。もはや廃棄とまでなりかねないデジタルと情報が入り混じる中で、自らの研ぎ澄まさなければならないものは味覚・嗅覚・触覚である。デジタルは、いつだってツールにすぎない。
縁とつながりに感情移入せずにどうしろというのか、親近感を育ませずにどうしろというのか。いつだってそれは自分自身の手の中にあるものである。最寄りにあるべきものほど、どんな容姿であろうと何よりも磨きあげることこそが何よりのつとめなのである。手入れを怠ってはならぬまい、手入れをただ徹底するのである。
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