フライドポテトを手で食べるか箸で食べるかで味がだいぶ異なる。そもそもフライドポテトはハンバーガーやステーキなど、洋食系のメニューのサイドにあふれるように添えてあるイメージが強い。ハンバーガーは手で食べるものなので、そのままの流れでフライドポテトも手で食べるのが一般的であろう。しかし今回、ハンバーガーがでてきたところであえてフライドポテトだけは箸で食べてみたいという挑戦的な希望が湧いてきたわけで、さっそくポテトだけを箸で食べるに至る。ちなみに箸はプラスチック製などではなく、割り箸をつかうところがちょっとしたポイントである。
まずはじめに割り箸とプラスチック製の箸の違いを体感してみる。私は俄然、割り箸派の人間であるがどうしてこうも割り箸とプラスチック製の箸に違いがあるのかを体験的に説明しておかなければならない。そのような感覚から箸の使い方を考慮していくと、どうも割り箸でフライドポテトを食べると、若干ではるが油分が箸に吸い取られているような感覚に陥る。そうか、割り箸はポテトをプレートから口に運ぶ間にも『あぶらとり』と役割をはたしているのだということに気づく。それに相反して、プラスチック製の箸は油分をそのまま口まで運ぶことになるので、ポテトの摂取と同時に油分もそのまま取り入れることになるわけである。
ここで、王道のフライドポテトを手づかみで摂取するという行為を試みる。そもそもポテトを手で食べるのが欧米スタイルであり本場ではあるのだが、正直なところポテトを手で食べるのは油分の摂取云々の前に、手に油が付着するというなんとも絶望的な事象が起きてしまう。これはあとで拭けばいいではないかという声もあがりそうだが、おいしさを考えてもこの召し上がり方は割り箸には到底かなわないものであることを、体感すればすぐにわかってしまうものである。
もう結論をだしてしまうと、フライドポテトを最もおいしく召し上がるためには割り箸が最適なのではないかと思う。かといってハンバーガーショップに割り箸を置いてもらうのもなかなかアンバランスな感じが否めない。一番スマートなのは『マイ割り箸』を持参することであろう。鞄の中にマイ割り箸を忍ばせたとき、目の前にあるフライドポテトは格段においしいポテトへと化するであることを約束したい。
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