2016.01.21   民間伝承

お道具箱の極意とは?大人になってあふれだすお道具箱への恩恵。

丁寧に引き出しに収納したものは、数週間も経過してしまえば何が入っているかを忘れるものだ。お道具箱ぐらいのサイズ感であればいつまでも覚えてられるかもしれない。もっといえば、お道具箱ぐらいのサイズ感で、さらには毎日中身を見続けることで初めて、記憶として形成されているのかもしれない。お道具箱という超画期的なボックスは、小学校当時は一人につき一箱を保有。左側が静的、右側が動的という暗黙の了解で生徒たちはルールに従って楽しく学校生活を送っていた。小学校時代のお道具箱のルールと性能を復習することで、引き出しに収納したモノを効率よく記憶することができるのではないか?そう考えた私は、お道具箱の存在とその意義について、見つめ直すことにした。

おさらい、お道具箱の基本ルール

先ほど左側が静的、右側が動的というお道具箱の暗黙の了解を記述した。静的な道具というのは例えば、はさみ・のり・コンパス・クーピー・色鉛筆・紅白帽子などといった家に持ち帰らない道具類である。今でも覚えているが、クーピーのエリアが異様に大きいので早くスリムな色えんぴつに変えたいと思うばかりでだった。一方の動的なエリアには、教科書やノートなど、できるだけ持ち帰らなければならない道具を入れておく。当時は次の日の時間割に合わせて教科書を持ち帰ったり置いておいたりしたものだが、自我が芽生えてくると全部置いとけばランドセル軽いし、準備もしなくて済むじゃんとなってくるわけである。挙句の果てにはランドセルさえも背負わない時期もあったが、さすがに空でもランドセルだけは背負った方がいいという大人の都合を察した。

お道具箱で学んだことは?

話はもどるが、お道具箱もこの右側が思った以上に曲者なのである。下校時にランドセルに入れて空にしないと『置き勉』なんぞというレッテルがはられる要素まであったくらいだ。ともかく私は、放課後から次の日の朝にかけて右側のスペースを空にすることにちょっとした違和感を覚え、悩み考えていた。そしてあるときから、右側にはいつも放課後になると下敷きを置きアラビックヤマトを出し広げて『固める』という技術を導入するようにした。そう、お道具箱から学んだことは収納でも片付けの技術でもない、毎朝の登校が楽しくなる、楽しみをつくることの奥深さなのである。お道具箱は、未来の夢と希望をのせたタイムカプセルのようなものである。

おまけ

ちなみに数年前に小学校卒業時に使用していたお道具箱が発見されたため、しばし調査をすることになった。確認してみると、折れまがった給食のスプーンや、給食のごはんにふりかける永谷園のごましおスティックが発掘された。


槍の間合いもまだまだだな。


枯れ木も山の賑わい。


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