2015.08.21   民間伝承 ,,,

地球が生成できる資源量を、1年間で人類が消費量によって超えてしまう日

そう、タイトルの通り『地球が生成できる資源量を、1年間で人類が消費量によって超えてしまう日』をアース・オーヴァーシュート・デーと呼ぶのである。「ん、今日も普通に電気や水などの資源を使えているぞ!」と思えたらそれはきっと鋭い感覚だ。このアース・オーヴァーシュート・デーというのは、現状の資源がなくなってしまうということではなく、資源量と消費量を逆算したときの目安となる値なのである。つまり「目の前の資源があったとしても、このままいくといつの間にかその目の前にあったはずの資源もなくなるからね!」という警告を意味した日なのだ。

アース・オーヴァーシュート・デーが計算され始めたのは、1970年代からである。1970年代といえばロバート・デ・ニーロの『ゴットファーザー』や『タクシードライバー』を始め、ブルース・リーの『燃えよドラゴン』など、とにかく時間が経過すればするほどハマってしまうような映画が続々でてきた時代でもある。脱線してしまったが、アース・オーヴァーシュート・デーが計算され始めたのはそんな時代である。ちなみにその1970年代のアース・オーヴァーシュート・デーは12月23日と記録されており、資源量と消費量はほとんど1年ちょうどくらいという具合である。こういうのを「いい塩梅」というのだろう。

1980年代にもなると11月3日、1990年には10月13日という記録がある。つまり、10年につき1ヶ月超のスピードで早くなってきているのがわかる。前回の記事『「さらば!原発」愛のボロボロ楽団 【1988年】ー郡山市開成山公園野外ステージ』の中でも少しだけ紹介はしたが(記事のタイトルに直接的な関係はない)、よかれと思って現在使っているこの資源は、私たちの視界に無意識に入ることで無意識につかってしまっている場合も多いのではないかと日々疑い続けなければならないのである。

そう、そのくらいのことを考えていれば近所の家のお子さんが何歳であるかや、近所のおじさんの自転車の色が変わっているなどというのは二の次の問題となっていくのである。


槍の間合いもまだまだだな。