2014.09.09 視覚表現 F値,ごきげん,オートフォーカス,カメラ,パン,ピント,三脚,北海道,太陽,撮影,映像,知識,空,経験,絞り,被写体,遠征,雲,風景
先月からここ最近にかけて『ひとつだけの一眼カメラ』という条件の中で、どこまで写真と映像の撮影をこなせるかを実験していたので、その簡単な備忘録である。知識と経験はだいぶかけ離れているものなので。
風景写真に関してであるが、先日の北海道遠征の際に、第一条件として『空と雲と太陽の具合』がかなり重要であると学んだ。風景なのでF値を絞ってあげながら様子をみて、ココというときに水平線でシャッターをきる。まさにスナイパーの感覚である。もしも曇りや暗い風景を楽しみたいときには、このようなテクニックよりも『陰影を思う存分を感じる』という感性に身をまかせた方がよい。
これは好みの問題でもあるが、動画を撮影するのであればカメラは固定にしておきたい。なぜなら、動いているものの動きをより正確に捉えたいからだ。静止しているものを撮影するのであれば、そこで初めてパンをつかいたい。ズームイン・ズームアウトは基本的に使わない。いざというときは後の編集でも使えるからだ。カメラでズームイン・ズームアウトの動きを入れるくらいなら、それぞれの最小値、最大値を別に撮影して、後ほどの編集で自然とつなげた方がずいぶんと美しい。
基本的な動作は『たったひとつの一眼カメラ』で乗り越えられたが、なめらかなパンとオートフォーカスだけは対応が難しい。なめらかなパンのためには、三脚の雲台に投資が必要であり、画面以上に動き回る被写体を動画で捉えるためにはオートフォーカスの性能がよくないとほとんどピントがあわない。
写真(静止画)は『投資よりも忍耐』である。第一条件に空と雲、太陽のごきげんをうかがいながら、水平線にシャッターをきることである。曇りや暗い日は、きれいに撮ることよりも陰影を楽しむことに尽きる。
映像(動画)は『忍耐よりも投資』である。よりなめらかにパンのできる雲台と、オートフォーカスの優れた製品を選んで投資することでよいものが生まれるようである。
年別一覧