2018.09.12   視覚表現 ,,

プラドのモデル比較と実燃費は?ガソリンorディーゼルどっちがいい?

結論から述べておこう。私はプラド150後期のガソリンに乗って半年程になるが、実燃費はどのくらいであるか。ずばりカタログ燃費9kmに対して実際のところ街乗りで6m~7km、信号のないスムーズな道のりで約9kmといったところである。高速道路に至っては毎度だいたい11kmは全然いけるレベルである。

プラド250後期以前の評判は?

気づけばランドクルーザープラドも現時点で4代目、150系の後期までやってきた。2015年より発売された150系より、従来のガソリン2.7Lはそのまま、変更点としてガソリン4.0Lが廃止され、クリーンディーゼルが復活したことが当時の何よりも注目すべき点であった。それまでのプラドオーナーからすれば、オフロードや牽引など、一般的な街乗りで活用するような乗用車とは違い、プラドのパワーをいかした活用が最もプラドらしく、そして乗る価値を見いだせるといった考え方が大半を占めつつある。激しい凸凹道やオフロードのために走ることこそがプラドのコンセプトであることは否めないだろう。そのため、クリーンディーゼルが復活することは従来のプラドオーナーからすれば出てくるべきして登場したエンジンだ。その視点から考えれば2.7Lエンジンというのはどうしても非力だという声が少なからずでてしまうのである。

そしてクリーンディーゼルの登場から早くも3年以上が経過したが、時代は少し変化したようにも思える。というのも、プラドの持つ走行性とはまた別の話ではなるが、これまで国内でよく見かけていたミニバンやコンパクトカーよりもプラドやその他のSUVの方が単純に外装や内装を含めて魅力的だというユーザーが増えてきたのである。

すると、それまでの4.0Lガソリンやクリーンディーゼルまでパワーがなくても、2.7Lガソリンのプラドは街乗りメインや一般的な使い方であれば全く問題のない走りを楽しませてくれるグレードだという考え方もまた、新しい価値観として生まれてきている。これがまた、従来のプラドオーナーからするとややおもしろくないという意見があるのである。

プラドが2.7Lを認めたのである。

本当におもしろいもので、前途したとおりこれまでのプラドのイメージから『プラドだったらディーゼル』という概念は完全に癒着している。『たとえ街乗りメインであっても2.7Lでは非力だ』という声が意外にも多いのである。そして『そもそも街乗りがメインであれば、プラドに乗る意味がない。』という声まであがっている。いったいどこまでプラドの2.7Lガソリンを否定したいのかはわからないが、ディーゼル派からの2.7L批判はみればみるほどおもしろい。

ここで私はひとつ思うのだが、ディーゼル派も2.7Lガソリン派であっても同じプラドであるということである。そしてなんてことない、プラドが2.7Lガソリンを認めているから一緒にいるだけなのである。注目されているのはディーゼルのようであるが、少なくとも現状のプラドはディーゼルも2.7Lガソリンもどちらも認めている、たったそれだけのことである。今後のモデルチェンジによってどうなるかはわからないが、今はどちらもそのようにして仲良くやっているのだから、大衆はそれをただ見届けるだけなのだ。

ディーゼルと2.7Lガソリンはどちらがいいのかと悩める人も多くいると思うが、結論として先に言っておくと、ディーゼルも2.7Lガソリンどっちもプラドが一緒にいることを認めている素晴らしいエンジンなのである。あとは自分が街乗りのためにつかうのか、オフロードでバリバリ走行するために使うかなどの目的で決めるだけである。リセールなど気にしている場合ではない。

せっかくなのでプラドをまとめる。

TOYOTAが世界に誇るSUV・ランドクルーザーの弟分にあたるといえよう、ランドクルーザープラドは、2009年のモデルチェンジで登場した4代目からおよそ8年目を迎え、さらには2回目のマイナーチェンジを2017年9月12日控えている。

プラドよりもひとまわり大きく、存在感のあるランドクルーザーと比較すると、車体そのものがランクルよりもプラドの方がひとまわり小さい。しかしながら、ランクルの持つ存在感や志を損なうことなく継承しながら、なおかつランクルよりも気持ち価格を抑えたリーズナブルな位置にあることがプラドの恩恵である。そういう意味で、プラドは日本人の体格や性格水準を考えるととても馴染みのある存在であることは間違いないだろう。

プラドに行き着くまでの過程は様々であろうが、ランクルやプラドのもつ圧倒的な存在感や重量感、力強さや頼もしい佇まい…ランクルのよさを挙げろといわれればキリがないだろう。

ところが、ランドクルーザープラドをいざ購入するかと問われれば、迷ってしまう人も結構多いものだ。理由としては燃費(実燃費含む)や維持費、ガソリンorディーゼルの選択、車体の大きさによる手入れの問題、2,3列目の乗り心地、そして総金額など、ちょこちょこと悩ませるポイントもあるが、よくよく考えると悩みどころはそれだけである。その問題さえひとつずつ解決というか、打開ができてしまえばランクルプラドで問題はない。

TX?Lパッケージ?TX-Z?モデルの違いは?

プラドといえば大きく分けてモデルが3種類ある。それぞれ『TX』『TX-Lパッケージ』『TZ-G』である。細かいところは話せば話すほどキリがなくなってしまうので割愛させていただくが、簡単に述べると『TX』が標準、『TX-Lパッケージ』が内装ややグレードアップ、『TZ-G』はさらに乗り心地アップといったところだろうか。

プラドの簡単なモデル別まとめ

  1. TX…標準
  2. TX-L…内装ややグレードアップ
  3. TZ-G…内装ややグレードアップと乗り心地アップ

プラドのモデル比較は簡単にいうとこんな感じでいかがだろうか。細かいところをいえばまだまだ違いはあるが、ざっくりと金額を比較考えても同じ条件でワンランクあげると100万円前後ずつアップされるので、価格をできるだけ抑えたいのであればできるだけモデルを下げておく必要はいうまでもない。2回目のマイナーチェンジによってモデルによるガソリンorディーゼルの選択や3列目の有無の違いはなるため、プラドに乗りたいだけであればシンプルに『TX』モデルがおすすめとしてもよいだろう。あとは乗車人数とエンジンの仕様(ガソリンorディーゼル)を選ぶだけである。2回目のマイナーチェンジによってモデルを選択することがだいぶ安易になったのではなかろうか。

ガソリンorディーゼルどっちがいい?どっちもいい。

ガソリンとディーゼルの選択についてであるが、これは本体価格とその後の燃費・維持費を考えれば、どちらがよいかは選択ができる。

まずは本体価格についてであえるが、第一にプラドの場合はディーゼルよりもガソリンの方が100万円近く違いがあることを前提に考える必要がある。ガソリンの方が100万円ほど安い。とにかく初期費用を抑えたいのであれば、プラドはガソリンにしておくべきなのである。
問題はその後プラドを月にどのくらい乗り、どのくらいの期間を通して乗車するのかというところである。簡単にいうと、月に500km以上走ったり、15年以上乗りたいのであれば初期費用の100万円を振り払ってでもディーゼルにしておくべきであろう。ちなみにディーゼルであればリーセルしてもかなり高額に売れる可能性もあるため、金銭面で余裕があるのであれば、例えば長期間乗らなくても数年で売る予定でディーゼルを購入するのもアリだ。

ガソリンとディーゼルの選択をまとめると、本体価格で100万円抑えたいならガソリン。本体価格で100万円前後を認め、なおかつ月に500km以上走ったり15年以上乗り続けられるならディーゼルの方がおすすめできるというわけである。

燃費(実燃費含む)と維持費はどのくらい?

気になる燃費であるが、結論からいえば燃費はよくない。実燃費についてもガソリンで街乗り役6~7km、ディーゼルで7~8kmくらい走ればよいだろうというレビューを多く見かけるが、概ね間違いではない。『プラドに乗る以上は燃費を気にしてはいけない。』というのが結論である。
実燃費も数字だけでみると、他のSUVやミニバンと比較しても明らかに少ないことはわかる。…が、そもそもプラドを他のSUVやミニバンと比較しようとしても、まともに比較のできる基準のものは存在しないというのもまた事実である。

強いて日本で最も普及しているミニバンと比較しても、確かに数字上の実燃費では下回るものの、実際に乗車してプラドの存在や走りを感じれば、実燃費による差が重要ではないということはすぐにわかるだろう。

プラドの2,3列目の乗りいかほどか?

気になるプラドの2,3列目の乗り心地についてである。プラドであれば2回目のマイナーチェンジ後、TXシリーズからガソリン、ディーゼルともに7人乗りの選択が可能になっている。2列目については問題ないだろうが、3列目についても基本的には問題なく乗車は可能である。一部では『成人男性が乗るには窮屈感がある。』などの批判的な声もあるが、3列目に成人男性を乗せることが果たしてどのくらいあるだろうか。成人男性が3列目に乗るくらいなら自分でもう一台走らせるべきであるし、仮に3列目に乗らないといけない状況であるならばプラドに対する立場が弱い人もしくは緊急時くらいしかわざわざ3列目に乗ることはないのではないだろうか。3列目はミニバンのような当たり前のように乗れるものという感覚よりも、乗りたかったらプラドに乗せてあげるよ!くらいの感覚でよいのではなかろうか。
ただし、よく3列目の乗り心地についてはシートの仕上がり以外の部分で『試乗で乗っているだけで気持ち悪くなった』という声もあるが、正直言ってそれは運転手の技術の問題であると思った方がよい。2,3列目で車酔いするのは車よりも運転する人間に問題があるのである。

プラドの大きさによる手入れの問題

プラドの大きさによる手入れの問題も少なからず挙げられている。プラド自体が大きいことによる洗車の苦労であったり、車体やタイヤそのものに重量があることによるタイヤ交換時の大変さなど、さまざまである。…が、そのあたりについてもプラドを購入する上では大した問題ではないだろう。プラドは大きいものであり、一緒にいれば数日で慣れてしまうものである。

150系の新車or中古車どっち?120系は?

プラドは今から購入するなら個人的には素直に150系の新車もしくは中古車でよいだろうと思うが、どうしても120系の表情がいいなら120系でもよいだろう。…が、性能も考えれば私は確実に150系派である。


槍の間合いもまだまだだな。