2013.05.13 視覚表現 Adobe,Illustrator
イラストレーターを学び始めた最初の頃、フォトショップとの大きな違いとして『ビットマップ方式』と『ベクター方式』の違いであったり、『面』と『線』があったりと戸惑う部分がたくさんありましたが、当時をよく思い出してみるとその他に、『アウトラインを作成』というものにもまたちょっと手こずる時期がありました。
このページで書いていること
『アウトラインってなんじゃ』って具合に疑問に思っておりました。特にイラストレーターでテキストを打ち込んだ場合、そのテキストに対してアウトラインをかけることで、本来テキストであったものが図形として認識されるようになるわけです、見た目だと何もかわらないのですが。
ではなぜこのようなアウトラインにする作業をおこなう必要があるのか簡単に言ってしまうと、テキストというのは、例えば同じイラストレーターであっても、データを友人や業者さんにおくったときにイラレのバージョンが異なった場合、テキストが対応しておらず、文字化けしていたり対応していないフォントである場合があるからです。
バージョンの違いを始め、イラストレーターで設定されている国が違かった場合なども危険ですね。しかし、そのような対応していないフォントも、アウトラインをかけることで図形として認識されるために、例えばどの国、バージョンであっても円は円、四角形は四角形といった具合に、万国共通のものとして認識してもらえるわけです。
そのため、イラレでデータを作成し、それを例えばaiデータで誰かとシェアしたり確認してもらう場合には、文字化けなどのトラブルなどを防止することを目的に、データ全体を選択して一括してアウトラインをかけることが望ましいです。
アウトラインをかける方法は簡単で、アウトライン化したい部分を選択し、メニュー上部『書式』>『アウトラインを作成』を選択するだけ。ただし、テキストを一度アウトライン化してしまうと、例えばそのテキストの間に文字を追加したりフォントを変更したりするのに手間がかかってしまうため、アウトライン化していない状態とアウトライン化したものを別々に保存してデータを保持しておくと後々の処理や編集が楽になりますので、ご参考までに。
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