2013.05.11   視覚表現 ,

イラレとフォトショの違いって?初心者でもわかる違い。

私は自主制作アニメーションをつくってかれこれ5年程経過するのですが、その際に画像をつくる手段として、アドビ製品では御馴染みのPhotoshop(フォトショップ)を使用しておりました。そのため、Illustrator(イラストレーター)を初めて使用したときは単刀直入に申しますと『なんじゃこりゃ』という感想でした。慣れるために何日か使用しているうちに、ちょっとした違いが分かってきたので、今回はそのあたりを簡単にまとめてみたいと思います。

ビットマップ方式(Photoshop)とベクター方式(Illustrator)

イラストレーターを使い始めてまず最初に気づいたフォトショップとの大きな違いは、フォトショップがビットマップ方式であることに対して、イラストレーターはベクター方式であることです。それはどういうことかと言いますと、まずフォトショップのビットマップ方式というのは、画像を拡大したときによくみると、ドッド(四角形)によって構成されていることが確認できる状態で、基本的にパソコンやテレビで画像をよく見るとドッドになっているあの感じです。それに対して、イラストレーターのベクター方式というのは、点と点を座標軸によって結ぶように表現ておりますので、一つ一つの線をきれいになめらかに表現することができます。そのため、拡大してもドッドのようなギザギザな状態になることもないので、画像を拡大・縮小してもそのままの状態を維持できます。ただし、写真のような複雑な細かい線のあるものは、点と線だけで構成するのは難しいです。その上、データの容量も重くなってしまうため、写真や複雑なイラストの場合はビットマップ方式の方が優れております。

イラストレーターは画像がめんどくさい『埋め込み』と『配置』

ビットマップ方式とベクター方式の違いに次いで私が気づいたことは、イラストレーターは画像を使用するのにちょっと手間がかかるということでした。というのは、これまでフォトショップを使っていた私は、その一つの画像に対して、例えば何枚か追加して画像を使いたいときは、レイヤーにどんどん重ねて編集をおこない、何の問題もなく使用できておりました。しかし、イラストレーターの場合、その一つの画像に対して何枚から別な画像を追加したい場合、『埋め込み』と『配置』という二パターンから選択する必要があるということでした。『埋め込み』というのは、感覚的にフォトショップのレイヤー別に画像を置く作業に似ているのですが、その場合、データの容量に負担がかかってしまうのです。そこでイラレでは『配置』とよばれる新たな手段がでてきます。

イラレの画像『配置』について

イラストレーターでの画像の『配置』とは、画像ファイルを例えばaiデータの中として扱うのではなく、別に用意した画像ファイルあるいはそのファイルの入ったフォルダにからリンクさせ、そのaiデータ上に仮想として画像を表示させるということです。画像ファイルとaiデータはそれぞれ別として認識されるので、データを別々にすることで容量を最小限に抑えるメリットがあります。ただし、例えばそのリンク先のフォルダを消してしまったり移動してしまったりすると『リンク切れ』となり、表示されなくなってしまうので注意が必要です。私は覚えも悪いタイプなので、この手間を半年近くミスし続けておりました。自分のパソコン内で作業する分には大丈夫なのですが、aiデータをそのまま入稿したり別なメモリに移したりする際によくミスをしてます。

イラストレーターを使ってしばらくはこのあたりがとても気になったというか、フォトショップとだいぶ違うんだなあと感じた部分ですね。


槍の間合いもまだまだだな。