2015.07.22   視覚表現, 音楽 ,,

おもひでぽろぽろにYMOのライディーンが流れている、パイナップル。

1991年に公開されたスタジオジブリのおもひでぽろぽろは、個人的に高畑勲監督の代表作のひとつだと思っている。山形のよく見慣れた風景をアニメーションの世界へと映し出した現実味あふれる情景、小学校5年生への振り返りの懐かしさ、家族や人間くささのあふれる間合いなど、どれをとってもたまらない長編アニメーション映画である。

初めておもひでぽろぽろを観たのは1999年の金曜ロードショーによる再放送だったと思うが、とにかくその他のアニメーション映画と比べるとやや長い。当時小学4年生であった私は、VHSで録画していたものの3倍録画と標準録画の違いがよくわからず、謝って『標準』で録画をしてしまい、後半に登場してくる『あべくん』がでてきたあたりで録画がストップしてしまったことを思い出す。(あべくんは岡島タエ子の小学生時代のクラスメイトとして登場した転校生。)ちなみに後々おもひでぽろぽろの作品についての詳細を調べてみたところ、設定では主人公の岡島タエ子が27歳、トシオは25歳となっていた。同年代である私にとっては、タエ子もトシオもだいぶしっかりしていてロマンのあふれる印象である。

さて、そんなおもひでぽろぽろであるが、最近になって改めて観てみて気づいたのは、おもひでぽろぽろにYMOのライディーンが流れているということである。平成生まれにとってYMOはリアルタイムの世代ではないので、小学校の時点でYMOの音楽に触れるのはなかなか難しいのである。つまり、その状況でおもひでぽろぽろを観てもYMOのライディーンが流れているのは気づけない。ちなみライディーンが流れてくるのは、前半のパイナップル前後あたりである。これだけ文章を書いておいてそのあたりは曖昧なのだがぜひおもひでぽろぽろを観るときにはライディーンに注意しながら1970年代を体感しておもひでぽろぽろしたいものだ。


槍の間合いもまだまだだな。