2018.05.22   視覚表現 ,,,

オリーブを育てるためにシプレッシーノ・コロネイキ・マンザニロを買う。

オリーブの木を育てることに魅力を感じるようになるまでにも、いろいろと過程があるものである。私の場合、そもそもであるが振り返ってみると園芸や植物を育てるようになってから、オリーブの木を育てるようになるまでの期間はおよそ6ヶ月ほどではなかったかと思われる。ではその半年間の間に、どのような経緯があってオリーブにたどり着いたかを簡単にまとめておきたいと思う。ざっくりというと、園芸素人ではあった私の大まかな流れはひまわり→バラ→オリーブである。ちなみにこのあいだにもらベンダーやらサギナやら苔にもハマったが、このあたりはまた別途お話する機会を設けておきたい。

きっかけはひまわりの種まきである。

そう、すべてはひまわりの種まきからはじまった。くわしくは『ひまわりの種を葉加瀬太郎にもらったので、庭に蒔いてみた。』でまとめているのであるが。要するに、植物にまったく興味がなかったのに、たまたま葉加瀬太郎のコンサートに行ったときにひまわりの種をもらったのだ。それをきっかけに植えてみた途端、草木を育てるということにどハマりしてしまったのだ。

ひまわりの次に、バラを育ててみる。

ひまわりを種まきから始めるわけであるが、どうも何かが物足りない。そう、順調に草木が育っているのはわかるが、どうも花が咲かないことに寂しさを感じてくるのである。そこで近所の庭を観察していると、どうもバラが咲いていると華やかで魅力ではないかということなのである。そこで私は、ホームセンターで端っこにおいやられている病気と枯れ木で元気のないバラたちを2株ほど仕入れて、育てることにした。バラは順調に育ち、我が家のシンボルツリーともいえるくらいしっかりと咲いてくれた。しかしながら、ここでひとつ気になることが起きる。

バラは冬に咲かない。

そう、どんなに美しいバラも冬に咲くバラはないのである。そして、夏の猛暑ではどうしても育たない。それがなんだと言われればそこまでであるが、そこでひとつ思いつく。別に年中きれいで美しい花をみたいわけではないのだ。そうではないが、たとえば夏場の間であっても暑さに負けずに育ち続ける草木。そして、冬の間であっても生命を感じさせる何かがほししいと思ったわけだ。そこで私は、シーズンがはっきりしている草花よりも、年間を通して容姿を変えながらでも育っている植物に興味を持つようになった。

バラから、いよいよオリーブへ。

そこで取り入れたのが、オリーブである。どうして、オリーブなのか。それは、夏の猛暑にも耐えられ、かつ冬の寒さにも比較的強さを持っていたからである。夏の暑さに耐えられるという条件と、冬の寒さを耐えられる条件というのはかなり重要であり、かつありがたいことである。正直なところ、植物をまったく育てたことのない人間にとっては、そのような季節の環境によって枯れたり元気がなくなる見極めなどまずできない。それらをなんとなく把握するまでには、さまざまな植物をふれながらでも最低1年はかかるなということを体感する。

オリーブ1年目、シプレッシーノを買う。

記念すべきひとつめのオリーブ。銀葉系で有名なシプレッシーノを仕入れてみた。背丈は40cm前後であっただろうか。主軸もしっかりしつつあり、美しい銀葉系の葉であった。インターネットからの購入であったが、用途としては屋内での観賞用として販売されているものであった。購入したのは12月。ガーデニング素人の私は、オリーブの育て方をググって、オリーブは冬の寒さにも強いというのを鵜呑みにて、購入したばかりのオリーブを東北の真冬の屋外で育てることにしたのであるが、そこからオリーブの悲劇がはじまる。

冬、オリーブが褐色になってくる。

オリーブは冬の寒さにも強い。そんな迷信のおかげで、私は40cm前後のオリーブ・シプレッシーノを屋外に置いていたわけであるが、それから約1ヶ月後…なんだかオリーブの調子がよろしくない。調子がよくないというのは、葉っぱが日に日に褐色になっていくのである。葉っぱ1枚,2枚どころではない、ほとんどである。
その後3,4ヶ月にわたり、水撒きのペースや鉢替え・土壌に苦土石灰を巻いたりと、とにかくいろいろなことを試したのであるが何をやってもうまくいかない。厳密にいうと、ある一定のところまで褐色化したところで、それ以上変化しなくなったというのが正しいだろうか。褐色化は止まったものの、何ヶ月たっても春になっても新芽がでてこないような状態である。

オリーブ褐色化の原因は環境の急激な変化か?

初代シプレッシーノを上手に育てられなかった反省としていろいろと原因を突き詰めたところ、おそらく環境が急激に変化しすぎたことが原因ではないかと考える。というのも、オリーブはたしかに冬の寒さにも強い方なのだ。多少寒くても、冬の寒さには耐えらているのである。となると問題は、そのオリーブを買う前にどのような状況であったかだ。前途したとおり、ネットで購入したシプレッシーノは完全に屋内の観賞用として育てられていたようなものであった。つまり、冬に購入した私は、それまで10℃前後、もしくはそれ以上の暖かい環境で育てられていたオリーブを、急に0℃近い環境で育ててしまったことで調子を悪くしてしまったのではないかということ。
褐色してから

マンザニロの苗木を買う。

オリーブをあまりガンガン買えない理由として、単純に値段がちょっと高いところがひとつある。実店舗に販売しているもののほとんどは、2,3年ほど経過しているものがほとんど。2,3年ほど経過すると木も20~30cmくらいまで育っており、シーズンにもなると、ざっとみた感じで1,200円~1,800円くらいにはなると思われる。そんな中でもやはり、2,3月くらいであるとまだシーズンではないのだろうか、1年目の10cmの苗木なども見かけることができる。オリーブも10cmほどの苗木であれば300円前後で帰るときがあるので、これはチャンスだと思って良いだろう。私はこのタイミングで、マンザニロの苗木を買うことにした。マンザニロの苗木の成長過程については、今後紹介していくつもりである。

コロネイキの植木を買う。

冬場に褐色化してしまったため、ほぼ丸刈り状態にしたシプレッシーノ。ホームセンターで偶然見つけたマンザロニの苗木。こうなれば、あとひとつだけ主軸となるようなオリーブがあると、成長の変化を観察しながら学べるのではないか。私はそう考えて、5,6年もののコロネイキと2,3年もののシプレッシーノを再び仕入れることにした。そう、ひとつだけで成長過程を観察しても比較対象がなければ成長過程をよくしることができないのである。というわけで、これから数ヶ月はこれらシプレッシーノ・マンザニロ・コロネイキの成長過程をじっくりの観察していきたい所存である。


槍の間合いもまだまだだな。