2011.12.29 視覚表現
前回、手描きのイラストと実写の写真を組み合わせてアニメーションを制作していく中で、重要なのは『動き』と『構図』であるという持論を唱えました。『動き』と『構図』を主張したアニメーションを意識することで、いくつの概念や制約が解除されました。これまでやってきた物語を考える必要がなくなったということ、人物を登場させる必要がなくなったことは、作品の印象を変化させる最も大きなポイントになったのではないかと思います。とにかく動かすことが一番の目的であったので、動く物体そのものはシンプルな容姿で十分でした。タイトルでは第五印象と詠っていますが、これは俗にいう第一印象に対して、五回目の印象まで相手を見届ける忍耐力を意味しており、それによって相手の見方が変わるのではないかという試みから名付けました。この作品自体も、見るたびにちょっとかわった印象を与えられるような作品となるように、情報量が多くて目が散るようなシーンなどを取り入れるよう試しております。
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