2017.08.19   Web ,

STORES.jpの評判は?手数料も含めたメリットとデメリットまとめ

ECサイトやショッピングカートを導入しようとすると、選択肢としてはネットショップのサービスを利用するか自社でカートを制作するかしかない。細かな送料設定などを考えると自社のカートを制作することに越したことはないが、実際に自社のカートを導入するとなれば、もちろんいいことだけではない。むしろ、デメリットの方がいっぱいあるかもしれない。STORES.jpの評判の前に、もしも自社でカートをつくった際のデメリットを先に挙げておく。

1.自社カートの制作は時間と費用がかかる。

自社でECサイトやショッピングカートをつくることの一番のデメリットはおそらくコレだ。そもそも制作に膨大な時間と費用がかかることが大概である。私も自社でカートの制作依頼を業者に頼んだこともあるが、ざっと見積もりをしただけで制作費に数十万円はかかる。その上に数回の打ち合わせと1ヶ月~2ヶ月以上の期間を要するため、今すぐなんとかしたいと思ってできるものでもないのである。よっぽど計画的に進めないと自社カートをよりよく制作することはできないだろう。

2.自社カートをせっかくつくったのに集客力がない。

そう、自社カートというのは自分が管理するドメインにカートのシステムを導入するわけであるが、要するにホームページを新規で1個つくるということになる。これはどういうことかというと、お店を新規で立ち上げたことに等しく、設立した途端に集客をするというのはなかなか難しいことである。せっかく膨大な時間と費用を要して作成したのに、集客力がなくて売れないページをつくってしまったら残念である。

自社でカートを制作するデメリット

  • 既存のサービスと比べるとかなり時間と費用がかかる。
  • 時間と費用を費やす割にカートそのものの集客力が乏しい。
  • ちょっとカスタマイズするにも追加料金がかかる可能性がある。

STORES.jpを利用する決断。

ECサイトといえば、日本ではこれまで有料のカラーミーショップなどが普及していた。しかしながら、スマホなどが普及した2013年以降、購入画面や管理画面などもレスポンシブに対応したSTORES.jpやBASEなど、ユーザビリティが高くて設立も比較的簡単な無料ショッピングカートも普及していった。特に『STORES.jp|オシャレなネットショップを最短2分で無料作成』については、私も実際に導入し、毎月コンスタントに数十万円〜数百万円の商品を売れるカートにまで伸ばすことができている。実際にSTORES.jpを導入した年数は3年間であるが、3年間でSTORES.jpの売り上げを数十万円〜数百万円まで売り上げを伸ばした上での、STORES.jpの個人的に導入した感想と評判、そしてメリットとデメリットを述べておきたい。

STORES.jpを導入した最大のメリットは?

STORES.jpのメリットについてはいくつか挙げられるが、まずはなんといってもカートの設立が簡単なことである。サイトタイトルで『オシャレなネットショップを最短2分で無料作成』と謳っているだけに、カートの作成はもっすご簡単である。もちろん、そのあとの管理画面を含めたユーザニリティーが優れており、商品の編集やテーマの編集など、すべてにおいて作業がしやすい。そして3年間利用していて最も優れていると感じたものはやはり、STORES.jp内で『フォロー機能』があることや、購入者に対してダイレクトメッセージを一括配信できることなど、ファンに対する対応が特に優れているカートとして評価をしたい。

STORES.jpを導入した最大のデメリットは?

STORES.jpの利用する上でのデメリットをいくつか挙げるとすると、まずは送料設定の問題だろう。送料に関しては地域別設定や重量別の設定もできるようになったが、実際に売れてきたときに問題にぶつかる。それは、いくら個数制限をしても別な商品を同時に購入することでこれまで規制していた重量の価格が簡単に崩されてしまうということである。例えば5kg未満と5kg以上の商品を揃えている場合、2kgの商品の個数制限を2つまでにすることで5kg未満の料金に抑えることはできるが、同時に2kg以上の別な商品を新たに購入してしまえば料金は5kg未満であるが、全体の重量は5kg以上になってしまう。これは正直なところ発送側が妥協してくれるといいのだが、現実的にはそのような点が問題視されている。

STORES.jpは注文メールがテキストメールじゃない。

STORES.jpは注文受付時のメールがHTMLメールであり、テキストメールではない。注文者からすれば見やすいが、実は受付側からすると注文情報を自社の伝票に書き換える際に自動的に読み込めないなどの事務的な問題が生じる。月に数件しか売れないカートであれば問題ないだろうが、月に数十万円〜数百万円も売れてくると、注文のメールを1件ずつ処理していくことは思っている以上に手間がかかるわけである。

STORES.jpのメリット

  • カートの作成が簡単、2分くらいでつくれる。
  • 作成した後の管理もわかりやすく、スマホでも操作しやすい。
  • フォローやDM機能など、集客力と囲い込みに優れている。

STORES.jpのデメリット

  • 複数商品を購入した場合の送料設定にズレが生じる。
  • 注文メールがテキストメールではなくHTMLメールである。
  • カード手数料が5%かかるので、売れるほど出費も増える。

結論:注文後の伝票整理も考えるとBASEがいいかも。

そう、先ほどの注文メールがHTMLメールかテキストメールかについてであるが、似たようなショッピングカートに『BASE』がある。BASEは注文メールがテキストメールで届くので、注文後の自動処理がSTORES.jpと比較するとやりやすいというメリットがある。

BASEについてはほとんどSTORES.jpと同じ機能を兼ね備えており、なおかつ手数料が『3.6%+40円』である。月に数件しか売れないようなカートであればそこまで手数料に差額はないが、月に数十万円〜数百万円をコンスタントに売れる見込みのあるサイトであれば、BASEの方が出費を抑えることができる。BASEも導入・変更することも視野に入れておいた方がよいだろう。

さらにうれしいのはBASEの場合、商品がよいと内部の方が商品を購入してくれたり、TwitterなどのSNSで商品を紹介してくれるときが時折あることである。これは棚からぼた餅みたいな感覚である。

STORES.jpもBASEも手数料こそそれぞれかかるが、集客力や使いやすさを考えれば、自社カートよりも優れていることがわかるだろう。

STORES.jpとBASEの大きな違いは?

  • 注文メールがSTORES.jpはHTMLメール、BASEはテキストメール。
  • クレジット手数料はSTORES.jpが5%、BASEが3.6%+40円。
  • BASEだとたまにSNSなどで個人的に紹介してくれるときがある。

  • 槍の間合いもまだまだだな。